語り部、ノムさん
Column

語り部、ノムさん

第4号

効率的な生産方式とは・・トヨタ生産方式に学ぶ③ ~作業ロスの発見~

前回述べましたように実際の生産業務の中には

  • 稼働ロス・・朝礼、打ち合わせ、会議時間など
  • 能率ロス・・作業員の能力・意識に依存するもの
  • 作業方法ロス・・作業自体の動作に内在するロス
があります。
今回は、作業方法ロスの効果的な発見方法について検討してみましょう。
現状行われている作業の中からロスを取り出すことが、作業方法ロスの発見であり、それこそが「作業の改善」につながります。
IErと呼ばれる専門の分析者であれば作業現場に行ってその場で観察し分析していくことが出来るのでしょうが、専任者がいない場合、作業分析をしたり作業方法ロスを発見するには何回も観察を行わなければならなくなり、時間的制約などから熱心に行われないことが多いのではないでしょうか?また、分析した結果をムダな動作であるかの判断も簡単にはできません。 なるべく短時間で作業方法ロスを見つける方法を習得するにはどうしたらよいでしょうか?

そこで、弊社の作業分析ソフト「タイムプリズム」を使う方法はいかがでしょう? 近年、映像技術の進歩でビデオカメラは低価格でありながら非常に扱いやすく、SDカードに長時間の録画が可能になっています。撮影した映像を素早くパソコン上で動作分析できれば楽だし、動作分析した結果のデータも色々な方面で生かしていくことができます。

「タイムプリズム」を使った作業方法ロス発見方法
① ビデオカメラで作業を撮影します。
② PCに映像を保存します。
③ タイムプリズムに映像を登録します。
④ タイムプリズムで映像を再生しながらマウスクリックで動作要素に分割、分析してゆきます。再生スピードの変更、停止、コマ送り、頭出しをしながら分析できるので、分析作業に集中でき、小さなムダも発見しやすくなります。
⑤ 動作分析した結果をさまざまな表とグラフに表示することで「カイゼン」すべき内容が解ります。