第8号
「日本人と中国人」・・お互い上手く付き合うにはその違いを理解すること。
2012年8月22日~24日の3日間、201 2上海国际汽车制造技术及装备与材料展览会 に当社として初めての大規模な展示会へ作業分析ソフト「タイムプリズム」を出展した。開催場所は上海浦東国際空港から最速430㎞/hのリニアモーターカーで7分の龍陽路新国際展示場であった。東京ビックサイトでの展示会は何度も経験していたが会場の広大な面積、人の動き、日本人と中国人の動線の違いなど数多くの発見と驚きとまた新鮮な空気を感じることができた。
まず、日本での展示会での特徴は以下の通りだ。
- 3日間のうち、最終日(概ね金曜日)の午後の最後の方に来場者が集中する。
- 展示区画による場所の優劣がかなりある。
- 来場者を引込むにはかなりの知恵とアイデアが必要。
- 他人の頭越しに見ると安心するので人の多いところに集中する。
- 出展者同士の縄張り意識が強く越境は反発を呼ぶ。
- 3日間のうち、初日の午前中が最高の入りで最終日の午後は帰り支度
- 出展場所は入口が最高で人の流れによる方向が大事。
- 声を掛ければ寄ってくるので引込みは比較的楽。
- 話の途中から質問が集中するので間髪入れずまくしたてることがコツ。
- 越境、ビラ配り、他のブースでの名刺配りなんでもあり。
閉店は「关门停业」という言葉で表します。セールは「大甩卖」です。
閉店セールなら、「关门大甩卖」。
日本でも中国でも街中の洋服店などの商店ではよく見かける光景だが同じキーワードでもその意味する背景は大きく違う。
日本人・・・最後の最後に駆け込み、残り物には福がある。
中国人・・・最初に良いものを掴みとる、早い者勝ち。
さらにこれを読み取っていくと
日本人・・・遠巻きに情報を得て、じっくり考えてからさらに石橋を叩いて渡る。
中国人・・・自分にとっていいものはすぐに手にしようとする。
根本的な考え方や行動パターンの違いが顕著になる。
日本人・・・人の評価はどうか、失敗か成功か、買って損はないか、自分でも使えるか。
中国人・・・人から見られていることよりも自分の評価が最優先。出来ないものはない。
一見同じ目的で動いているように見えてもモノの考え方、習性、目的を達成することのプロセスの違いは作業分析方法やその評価の方法、生産性の向上を行う上での着眼する相違点も多くあると感じた3日間でした。